【海外ドラマ】ウエストワールドはやや怖だけど、見るべき理由
今週のお題「2018年に買ってよかったもの」
サワディーカップ!
ああのです!
目次
全米でホット!TVドラマ、「ウエストワールド」
アメリカの人気テレビドラマ作品、ウエストワールドはHBOが贈るSFエンターテイメント作品です。2016年にシーズン1が視聴開始され、2018年にシーズン2が完了しました。
今はアマゾンプライムで会員はシーズン1と2両方を無料で見ることができます(2018年12月1日現在)。アマゾンプライム経由で買ったということでは、2018年一番買ってよかったモノとしてご紹介します。他にもスターチャンネルなどで放映されているようです。
ウエストワールドの魅力
隠しきれないグロテスクさ
魅力を一言で言えば、アメリカドラマならではのグロさ、そして怖さが何よりも魅力と言っていいでしょう笑
上のポスターにもありますが、
「暴力、セックス、殺人なんでもあり。そのすべてがアトラクション。」
というどぎついコピーはいやでも想像が掻き立てられます。
私は普段あんまり、そう言った「グロテスク」なドラマや映画をみないようにしていたのですが、「アメリカでめっちゃ流行ってるよ!」という周りの友人のススメ(というか流されただけ笑)もあり、みてみることにしました。
豪華な製作陣
(出典:https://style.over.net/anthony-hopkins-bes-je-vedno-gnal-naprej/)
製作陣(監督や俳優)が豪華というのもかなりのポイントです。
もっとも注目していただきたいのは「羊たちの沈黙」で脚光を浴びたアンソニー・ホプキンスが連続TVドラマに初出演していること。そしてエド・ハリス、エヴァン・レイチェルウッドなど豪華俳優陣。
そして「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で監督を務めたJ.J.エイブラムスと、「ダークナイト」「インターステラー」で脚本を務めたジョナサン・ノーランによる製作ときたら見ないなんてことはありえませんよね!!
リバイバル作品
実はこのウエストワールド1973年にユル・ブリンナー主演で作られたSF映画「ウエストワールド」を元にドラマ化されているんです。今回のHBOによるウエストワールドはそのリバイバルなんです。ということはやはり面白いからこそ、リバイバルされる価値もあるというもの。
業界関係者のお墨付きがあるという点も見逃せません。
とは言え、完全なるコピーではなく、本ドラマのために脚本は再構成され、オリジナルストーリーが描かれています。第69回エミー賞最多22部門でノミネートし5部門で受賞するなど、全米で注目されている作品です。
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ストーリー展開
(出典:https://elpais.com/cultura/2016/10/02/television/1475427749_409111.html))
じゃあ、どういう内容かを少しお話ししてみたいと思います。
「ウエストワールド」の舞台はタイトル通りの「ウエストなワールド」。そうアメリカ、西部をモデルにした架空の遊園地であるウエストワールドで、様々な人間模様が繰り広げられていきます。(上のような感じ)
ウエストワールドはまさに夢の世界。
西部劇に出てくるような広大な敷地には酒場、鉄道、教会など様々な施設があり、天気も刻一刻と変化していきます。そしてギャングの縄張り争いが日常的に行われています。
ウエストワールドで「お客さま(ゲスト)」である人間を待ち受けるのは、人間の形はしつつも、自分で思考できない、すなわち人間による「完璧な支配による」人工知能で制御されている「ホスト(サービスを提供する側)」たちです。ホストたちは、人間がウエストワールドに来園し、夢の時間を過ごす手助けをします。
夢の時間、それはゲストによる銃撃、自由な恋愛、買春など、人間が欲望のままに過ごす時間です。ホスト側にはルールがあり、ホストたちはいくら銃でゲストを撃っても、いくら殴ってもゲストが傷つくことはありません。そのため、人間がいくらでも欲望の限りを尽くすことができるのです。
ホストは一見、人間による「支配」を受け入れています。しかしその「支配」から完全に解放された時、どのように考えるのでしょうか。そして人間と立ち向かっていくのでしょうか、それとも人間による支配を選ぶのでしょうか。逆に人間はホストを再び支配することができるのか。
シーズン1&2を通して見た感想
(出典:https://warnerbros.co.jp/tv/westworld/cast.html)
シーズン1ではちょっと怖さが先行(特に上のおっちゃんw)して、結構おっかなびっくりで見ていましたが、シーズン2では意外な展開にどんどんストーリーに引き込まれていきました。
ホスト側の事情についてあまり焦点が当たらないシーズン1とは裏腹に、シーズン2ではホスト側の背景がどんどんと明らかになっていきます。
シーズン2のテーマとして言われている「選択肢を与える」ということ。
人間が完全にコントロールして、筋書きも書いているホストという存在は、人間にとって極めて扱いやすい存在です。全て思い通りに動き、そして思い通りに考える。
しかしそれが崩壊し、ホストが自分たちで考えるようになったとき、実は想像していなかったことが起こります。選択肢が自分たちで選べるようになって、暴走してしまうのです。
ホストたちは人工知能であるがゆえに、パラメータをいじることで「完璧な性格」を手に入れますが、果たしてそれが幸せなことなのでしょうか。という問いかけとともに、「人間が不完全である」ということの幸せを逆説的に教えてくれるような作品でした。
欲望をもつ人間は強く、一方で弱みだらけである。しかしそれに気づかないことが幸せと言えるのではないか。一旦自分の醜さに気づいたとき、人間らしくいられるのか。そして人間らしさとは何か。この世の苦しみを超えたところに永遠の楽園を探す行為があるが、それ自体が儚いモノなのではないだろうか。
禅とか、今こことか(前の記事ご参照)東洋的な思想もやや入っているように感じましたが、そんなテーマを感じた作品でした。シーズン1で見られたような、殺人、殺人、殺人!とかではなく、シーズン2を見終わった後に感じたのは、終わらせ方が深い!
そしてなんと、シーズン2では真田広之さん、菊地凛子さんなど日本人キャストが登場するシーンやインドが登場するシーンもあり、「それウエストワールドじゃないよなぁ」というツッコめるポイントも多々ありますので、お時間ありましたらぜひご覧ください!
まとめ
Amazonプライムだと期間限定で見られるのですが、また見たいときに期間が終わってしまうのが難点。Bluray高いけど買おうかなぁ。。。迷い中です。なんだか、2018年で一番考えさせられた作品でした。
この寒い季節、家の中で大自然と人間の業について考えながらじっくり腰を据えて鑑賞するには最高の作品です。平成最後を飾る作品として「ウエストワールド」ご覧になってはいかがでしょうか?
サワディーカップ!
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