ああの、今日も夢を叶えるの巻!

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ミュージカル、映画、夢物語、タイ、歴史が好きな永遠の18歳(総合商社勤務歴あり)。

【ミュージカル】猫ねこネコ!キャッツ(CATS)の魅力(1997年版)

サワディーカップ

エンタメ好きの、ああのです!

キャッツ (字幕版)

猫たちが舞台で踊りまくる、ミュージカル映像化作品「キャッツ(CATS)」(1997年版)のご紹介です!

目次

原作と舞台

1939年に発表されたT.S.エリオットの詩『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(The Old Possum's Book of Practical Cats)が原作。

作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェーバーが音楽・脚本を構成し完成された1981年のミュージカル作品です。

今やイギリスのミュージカルを代表する作品として有名ですが、当時T.S.エリオット夫人にキャッツの製作を相談した時には、ディズニーは断わったが、アンドリューの曲が気に入りミュージカル化に成功したとか。

1981年の公演開始後、20カ国で4,800万人を動員。ミュージカルの本場、ニューヨークのブロードウェーで2006年の「オペラ座の怪人」に抜かれるまでその記録が破られなかった伝説的ミュージカルである本作。

今回私が鑑賞した97年版はその大成功を記録した16年後にメインキャストが再集結し、脚本家のアンドリュー・ロイド・ウェーバーが指揮をとり、キャッツ専用の舞台を1から作った映像化作品。

 

猫好きはたまらないミュージカル

キャッツ専用の劇場

全てが猫からみた大きさに工夫されて作られた劇場はみているだけでも猫の世界に入り込んだみたい。

めっちゃ可愛いいいいいいいいいいい!!!

人間のゴミや、靴など生活にありふれたものが散乱している場所で猫たちが歌い踊ります。

猫の仕草

優雅な「猫」たちが舞台で踊りまくるシーンがすごくいい。

キャッツは全編に渡って、俳優たちが猫らしい動作、というより猫になりきって演じててとても感動的。

猫の表情らしいメイク

舞台とは異なり、今回の1997年版では人間らしさも残しつつ作ったメイクは猫の魅力も残しつつ、俳優それぞれの個性を際立たせたメイク。

口を開けた時に本当に猫が話しているような感覚に陥ります。

にゃーお!

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音楽の魅力

もちろん音楽もたまらなく素敵。ちょっと悲しい曲ぴょんぴょん跳ねて歌い踊る曲など素晴らしい曲がたくさんあります。

中でもかつて美貌で知られ今は落ちぶれてしまったというグリザベラを演じた、大女優エイレン・ペイジが歌う「メモリー(Memory)」は、ミュージカル曲としては異例の大ヒットを記録しました。


Cats Musical - Memory

めちゃくちゃカバーされているので、こちらも要チェック!!


メモリー/スーザン・ボイル (日本語字幕つき)


1752 メモリー  石丸幹二 & 新妻聖子 160209

猫の名前

登場する猫の名前もとても可愛くてユニークなものばかり。

ジェニエニドッツ (The Old Gambie Cat)とかラム・タム・タガー (Rum Tum Tugger)、デュトロノミー (Old Deuteronomy)に、アスパラガス (Gus)などなど。

猫一人一人(一匹一匹?)に曲がつけられていて、それを鑑賞するのも楽しいです。

1997年版のあんまりグッと来なかったポイント

舞台の映像化作品という意欲的な作品なのですが、ちょっとカメラ目線が多い。。。

そのため、登場人物ごとに説明する印象を受けてしまい、ストーリー性に欠ける感じが。もちろんそれがキャッツの良さなんですけどね。

映像化作品だけに自由な編集はいいんですが、曲の間があまりなく、ちょいぶつ切り感がありましたね。

1997年版のグッときたポイント

とはいえ、グッと来たポイントが相当よかったので、イマイチな点をはるかに上回りました!

まずキャッツの舞台を映像化しようとした試みそのものに大拍手!!!

ジリアン・リンの振付も素晴らしいです。伸びやかでツンとして、猫が猫らしい様子、俳優・役の個性を生かした動きには感動します。

圧巻の俳優陣

イギリス映画界の至宝とも呼ぶべき、ジョン・ミルズ卿が出演していることも凄い。舞台版ではジョン・ミルズ卿は出演していません。1960年に大英帝国勲章を受賞、1970年に演じた「ライアンの娘たち」がアカデミー助演男優賞にも選ばれており、イギリスを代表する俳優の1人です。さらにジョン・ミルズ卿のキャリアを彷彿とさせる役柄に選ばれており、それもグッとくるポイント。

すごい違いだ笑⇒

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(出典:Wikipedia)

そしてエイレン・ペイジのメモリーは絶品。ただだだ素晴らしい。最高の曲であり、舞台が終わった後も「未だに脳裏から離れない」というエイレン・ペイジの言葉が曲の素晴らしさを物語っています。

こちらもなかなかの変わりっぷり。⇒

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(出典:https://svenskanamn.alltforforaldrar.se/namngalleri/visa/Elaine/Paige/1

また最長老のオールド・デュートロミー役のケン・ページが舞台版と同じく出演。彼が言う「演じるんじゃない、なりきるんだ。」も名言(not perform it, but be it)です。俳優業を目指すものにとってかなり響く言葉でした。

これはそのものって感じか笑⇒

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(出典:Ken Page - 8 Character Images | Behind The Voice Actors

個人的にはボンバルリーナを演じたローズマリー・フォードがとても猫っぽくて素敵。かつ艶っぽい感じも猫らしい感じがとてもグッと来ました。ちょっとカメラが寄りすぎ感はありますが笑

さすがに本人も綺麗です⇒

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(出典:Rosemarie Ford - News, views, gossip, pictures, video - Mirror Online

日本での公演

劇団四季ミュージカル CATS オリジナル・キャスト

劇団四季が専用のキャッツ劇場を製作し、作り上げたオリジナルミュージカルになっています。1983年に新宿に作られた仮説劇場でのキャッツが大ヒットし、劇団四季は倒産の危機を逃れたと言われています。

25年間で上演回数は7,000回、750万人を動員するなど超ロングラン作品になっています。日本でのミュージカルとして最多公演です。

劇団四季バージョンに登場する猫

ただ、劇団四季バージョンでは海外のオリジナルとは異なった猫になっているようです。

劇団四季のキャッツに登場する猫は、海外公演版とは異なる設定がされていたり、まったくのオリジナルキャラクターである場合もある。また、設定が同じだが外見が異なる猫も多い。

 (出典:Wikipedia

まとめ

振り付けやメイク、俳優たちの演技などについて書いてみましたが、ミュージカルとはいえ、映像化作品の場合、早送りしたり、みたい箇所にズームしたりと楽しみ方はたくさんあります。

今度はぜひ劇団四季バージョンもみてみたいですね!

 

サワディーカップ

ああのでした!