【休日のお供に】桜の名所といえば、さくらトラムでしょ?!
サワディーカップ!
総合商社出身の自称タイ人、ああのです!
さくらトラムって知ってますか??
東京で唯一残る「ちんちん電車」って言う方がわかりますかね??
そう、都電荒川線↓です。
あれ?都電荒川線ってそんな可愛い名前だったっけっていう風に思いませんでした?
そもそもいつ乗ったかすら覚えていないくらいの存在感だったのですが、都電荒川線の沿線に用事があり遠出してきました。
私独自の視点でさくらトラム(都電荒川線)のレポートをお届けしたいと思います。
目次
さくらトラムの由来
もともと都電荒川線として長年沿線の荒川区民、北区民、豊島区民、新宿区民から親しまれてきた。
2017年4月より、運営する東京都交通局の意向により、さくらトラム(正式には東京さくらトラム)の名称が決まった。
沿線を走る荒川区、北区、豊島区、新宿区から言わせれば、「バラ」の方が有名じゃね?とのことだ。
昭和60年頃から都電荒川線の沿線緑化を図った荒川区などが、バラを植え始めたのがきっかけ。
さくらがあるのは実は沿線を走る飛鳥山公園くらいだとか。
三ノ輪橋駅の駅前のバラ、町屋駅近くに植えられたバラ、などバラのイメージが強い、都電荒川線がなぜさくらトラムになったのか、その謎は尽きない笑
実際、東京都交通局の都電イメージ01がこんな感じ↓笑
(出典:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/)
昭和初期のようなクラシックな雰囲気
都電というだけあり、東京都交通局が運営している、さくらトラム。
都電荒川線沿いは下町を通っていることはもちろん、乗っている方の標準語の発音からも東京の下町にいることを感じられる。
実際、下町である荒川区、北区は下町として有名であり、また豊島区の中でもとりわけ古いアドレスである、雑司が谷や巣鴨も通ることが影響しているだろう。
そう、まるでタイムスリップしたかのような錯覚におちいる。
さくらトラムが走るたびにコトコトと鳴る音にもどこか懐かしさを覚えるだろう。
時の流れさえも、ゆっくり流れているように感じられるのだ。
停止ボタン、その存在感のなさ
さくらトラムは、早稲田駅から三ノ輪駅までの、わずか12.2km、30駅の線路であるが、踏切が多く自動車と並走しているため、急に止まることも多い。
あなたの停車駅を知らせる停止ボタンが車内の至る所にあるが、さくらトラム自体チンチン電車であり、各駅停車である。
したがって、停車ボタンを押そうが押さまいが全ての駅に停まる。
ボタンはもはや用をなさないという点もポイント。
さくらトラムに乗って、停車ボタンを押すときはしっかり恥ずかしがらずに押そう。
混雑しているときには車掌に知らせることができるのだ。
そしてちなみに停車場に「駅前」という名前を使いがちなさくらトラム。
停車場も立派な駅なのに!JRに遠慮しちゃう、さくらトラムの謙虚さが伝わってくる、素敵!
満員電車もなんのその、絶妙なコミュニケーション
さくらトラムの車内はそこそこの狭さである。
車内が狭いということはそれだけ、人と人の距離が狭いということである。
特に東池袋や大塚駅などはたくさんの人が利用する。
そこに、車掌の出番である。
絶妙なタイミングで、「混んでいるので、出口側(さくらトラムは入り口と出口が決まっていることが多い)に少し詰めてください」などと話してくれるのだ。
そう、アナウンスが非常に丁寧。
「降りる方のために開けてください」って何回言った?!すごいよ、さくらライン!
乗客は嫌でも動かざるを得なく、降りる人に対して抵抗しづらい雰囲気がある。
満員電車のような状況にならないのも、さくらトラムの大きなポイントと言えるだろう。
沿線の見所と魅力
さくらトラムは短いながらも、東京都を横断する。荒川区に始まり、北区を通り豊島区、新宿区を通るという、 珍しい線だ。
多くの区を通っているからこそ実は意外に便利だったりする!
JRや東京メトロとの接続が異様に良いのだ!
東京メトロ千代田線町屋駅、JR王子駅、JR大塚駅、東京メトロ有楽町線東池袋駅などなど。
そんな沿線の魅力をご紹介したい。
⑴荒川区、停車場「荒川遊園地前」
※あらかわ遊園は12月1日より2020年までは休園しリニューアルオープン予定にて、その前に行かれることをオススメしたい。
なんとあらかわ遊園の徒歩3分の場所にあるという停車場。
1922年開園にしたあらかわ遊園は荒川区が運営する遊園地。珍しい!
観覧車や汽車、メリーゴーラウンドなどはもちろんある。
他の特徴としては、動物とのふれあいがたくさんできることだ。
ポニーに乗れたり、羊やうさぎと触れ合える、都内では珍しい遊園地だ。
(出典:https://www.city.arakawa.tokyo.jp/yuuen/index.html)
小ぶりのため、大勢のお客さんがいるというわけでもなくそこそこ空いておりオススメだ。
そして都民の日(10月1日)には入園料が無料になるという特典もあり。
入園料の他に、乗り物券が別途必要になるのでそこは注意が必要だ。
休日に行くのであれば、セット券(大人と子供セット)を買えば乗り物券が16枚!ついており1,200円とお得感が半端ない!
⑵北区、停車場「飛鳥山」
停車場を降りるとすぐ目の前に広がる飛鳥山公園。
さくらの季節になるとたくさんの人で賑わう飛鳥山公園。徳川吉宗公の時代に庶民のさくらの名所として整備したことがその起源。
満開時には1日2万人が訪れる都内を代表するさくらの名所として有名である。
(出典:http://tokyo-trip.org/spot/visiting/asukayamasakura/)
とはいえ桜の時期以外にも楽しめる場所でもある。
公園内には紙の博物館(飛鳥山公園近くの北区王子には王子製紙の本社工場があった。)や日本を代表する財界人、渋沢栄一のかつての邸宅など歴史にまつわる様々な史跡が見られる。
公園のため、当然無料で入園できるし、なお近くには滝の公園もあったりして自然も豊かな場所だ。
手前味噌ながら、以下記事でも紹介したのでこちらも参考になれば嬉しい。
⑶豊島区、停車場「東池袋四丁目(サンシャイン前)」
言わずと知れた東京の副都心、池袋。
JRの池袋駅までは徒歩で10分程度とやや距離があるが、
水族館やプラネタリウムのあるサンシャインシティより徒歩圏内に停車場がある。
サンシャインシティの60階の展望台(大人1,500円、子供700円)から見える夜景↓も評判が高い。
恋人と過ごすにはもってこいの空間だ。
(出典:https://spice.eplus.jp/articles/86359/images/195031)
他にも女子校で有名な豊島岡女子学園も近いなど意外と文教地区である。
アクセスが抜群に良い。
⑷新宿区、停車場「早稲田」
ご存知早稲田大学のお膝元。
少し歩けば早稲田大学は目の前だ。誰でも簡単に入門できる大学として有名な早稲田大学。
大隈重信像をみて時の流れに思いをはせてみるのも良いかもしれない。
この辺りはチューリップ(花ではないですよ?笑)で有名な神田川が流れていたりととても風情あふれる場所としても有名だ。
神田川沿いはそれもまた桜の名所としても有名。
ライトアップするとさらに色気が増して人通りも増え、幻想的な場所になる。
(出典:http://lifestyletoollog.com/archives/9661.html)
他にも、無料で入れる椿山荘ホテルの庭園↓があったりと、隠れ家的な場所でもある。
停車場を降り、神田川沿いに進み、下の地図右下の冠木門から入ると庭園が広がる。
都内でここまでの日本庭園があることに驚くだろう。
もちろん桜の季節も美しい。
ただそれだけでなく、四季折々の花を楽しむことができるのだ。
(出典:https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/garden/pdf/garden.pdf)
気になる所要時間と運賃は?
三ノ輪橋から早稲田までは1時間。
それでいて運賃は一律大人170円、子供90円(Suicaなら大人165円、子供82円)ですよ!安っ!!
どこからどこまで乗っても170円ポッキリですよ〜!!信じがたい安さだ笑
一日乗車券であれば400円とのこと、なんとありがたい限り!
まとめ
都心を移動するときには東京メトロとJR線しかないと思っていたあなたに、都電荒川線ならぬ、さくらトラムをオススメしたい!
一度今度の週末には家族や恋人も連れて、いや一人でも、さくらトラムでお出かけして見てはいかがだろうか。
ノスタルジー溢れる、新たな東京の魅力にハマること間違いなしである!
サワディーカップ!
ああのでした!