【実録】「超」文系でも総合商社に受かる方法
サワディーカップ!
総合商社出身の自称タイ人、ああのです。
私は総合商社で約10年勤務してきました。もともと都内の大学を卒業しましたが、特段体育会系でもなく、むしろ小中高大と完全に文科系の、いうなれば「超」文科系でした。ただ海外で働きたいという夢がありましたので、その夢を叶えるべく総合商社を志望しました。
とはいえ、総合商社といえば就活人気ランキングで長年上位を独占している企業揃いのため、大学3年生から準備を怠らず受験することにしました。総合商社の受験の仕方や内定が出るまでを記載したサイトは他にもありますが、これは地道な努力で内定を獲得する話ですので、もしウルトラC(古っ!w)を期待されているようでしたら少し異なります。また他の企業を受験される際にも応用は効くと思いますので、参考にされてください。
ただ、私と同じように大学を卒業してまず海外で働いてみたい、ただやっぱり給料も捨てがたいし、外資系に行くほどの英語力はないという人にはオススメの業界だと思います。英語については心配される方もいますが、同僚にもTOEICが200くらいの人もいましたし、英語力は問われないと思って良いです。むしろそれ以上に自頭が良いかや一緒に働けそうか(会社に合うかどうか)を問われているような印象があります。
- 1.エントリーシートは毎日書く
- (補足)筆記試験勉強
- 2.(面接が決まれば)会社の成り立ちや事業展開の推移・意義を調べる
- 3.面接で社会人のフィードバックを受ける
- 4.その日の就活の振り返りをする
- 5.噂に振り回されない
- まとめ
1.エントリーシートは毎日書く
エントリーシートで選考が落ちてしまってはもったいないので、とにかく内容を充実させて読みやすい文章になるように、本も参考にしながら、就活が始まってから毎日書き、よりよくしていきました。
「海外で働きたい」くらいの軸しかなかった私は、自己分析も兼ねてとにかく書き出し自分の行動の軸は何かなどを一生懸命書いていました。私の場合、モヤモヤとしているものが、書き出して行くことで頭の内容が整理されたり、普段意識しなかった自分の長所に気づけた、ということもありました。
↓年度は違えど、いろんな企業向けに書かれており、文章の構成や内容のまとめ方で参考になりました。「文章術」とかを一から読んで学ぶよりも効率が良いです。
内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版 2020年度 (高橋の就職シリーズ)
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(補足)筆記試験勉強
※ なお、補足として筆記試験勉強には以下書籍なども参考にしました。
必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】【2019年度版】
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2.(面接が決まれば)会社の成り立ちや事業展開の推移・意義を調べる
総合商社業界はおどろおどろしい名前のためか、あるいは広告を出さないためか(多分こっち)あまり何を事業として行なっているかがわかりにくい業界です。
そのため、情報を自ら取りに行く必要があります。OB訪問など、簡単に自分の出身大学の人がいれば良いのですがいない場合が大半でしょう。その際には、やはり書籍やWebサイトを参照することが望ましいと思います。
私も就活当時、IR情報や会社情報、有価証券報告書を参照したり、会社が成立した歴史について見識を深めていきました。とはいえ、マニアックに総合商社業界を勉強することが目的ではなく、内定を獲得することが目的であればそこまで詳しい知識は必要ありませんが、事業に関する背景知識があるのと無いのとでは雲泥の差がありますので、念のため読んでおかれることをオススメします。
<入門編としてはこちら>
図解入門業界研究最新総合商社の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] (How-nual図解入門業界研究)
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<もう少し詳しく学びたい場合はこちらが良いです>
- 作者: 早稲田大学商学学術院,三菱商事
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<歴史を学ぶにはこういった本も読みました。。。が、興味があれば>
3.面接で社会人のフィードバックを受ける
私は就活当時は外資系企業に関心がなく、日系企業の面接の練習と思って受かればいいやくらいの感覚で外資系企業など日系企業よりも選考が早い企業を中心に受験。当時は色々なジャンルの企業の採用を知りたいとの思いから、合計で約200社は受験しました。
大学では周囲には同じようなコミュニティの人しかいないと思いますが、面接は色々な幅の年齢の方と話す必要があります。基本大事なシーンで緊張してしまう人間なのですがw、緊張していては素の自分で勝負できないと思い、場数を踏むことで、緊張をほとんどしなくなりました。
加えて、200社受けることで、少なくともエントリーシートが通過すれば面接に行くことができれば200人と会えます(実際はそんなに受かりませんでしたがw)。そうすると自分の性格についても客観的に分析でき、自分ではわからなかった強みや弱みも見えてきます。面接をまるで自己分析みたいに使っていましたねw
↓この本は単純に読み物として面白いです。人と会って話すに越したことがないですが、就活準備という意味では読んでみても良いかも知れません。
4.その日の就活の振り返りをする
面接を受けたら、その面接で行われたフィードバックに対して何ができなかったか、何がよかったかを考える時間を設けていました。あとで見返したりができるので、手軽なメモなどをつけると良いです。
Twitterなどをプライベート的に活用するのもありかもしれません。情報が漏れたらちょっと怖いですがw。他にも同じように就活をしている友達に話してみてください。振り返りという意味では良い気づきが得られますし、情報共有はできる限りした方が良いです。 そして次の面接に備えていきましょう!
5.噂に振り回されない
就活の時には特にいろんな情報が出回ります。「OB訪問はしたほうがいい。優秀な学生名簿に乗ることができる。」とか、「学歴が一定以上必要」とか。就活生同士でも色々なネガティブな噂が先行します。
原則そういった噂は単なる噂と思った方がいいです。直接採用担当にぶつけてみるのも良いかも知れませんが、採用担当も会社の悪いことはあまり言いません。そこは得意の「大人な」対応をされると思います。なのでOB訪問や、仲の良い社会人の先輩などから直接本当の情報を聞かれるのが良いです。噂に振り回されてしまい、就活が手につかなくなってしまっては意味がないので、注意してみてください。
まとめ
就職活動はうまく行くこともありますが、うまくいかないこともたくさんあります。そういう時にめげる必要は全くありません。こんなことを言うと元も子もないのですがw、総合商社も素晴らしい企業ですが、日本には世界水準のたくさんの企業があります。英語ができるのであれば外資系にチャレンジすることも良いと思います。いずれにせよ就活という言葉に惑わされず、自分の夢に向かってください!
選考が難しい企業であれば、就活生側は弱い立場に思われます。しかし就活を通して企業の色々な側面を知れる機会でもあります。ぜひ「企業を選考してみよう」という気持ちを持って社会人たちを観察してみてください。きっと楽しい就活ができます。また自分がその企業で働くイメージができると、最高かもしれません。
気楽に頑張ってくださいね。
サワディーカップ!