追い込むのが善、ではない。
こんにちは、タイ人です。
皆さんはGWいかがお過ごしでしょうか。
私が日本で働いていて正直驚いたことがあります。
日本では、いかに目下や後輩、部下を追い込むか、ということに指導の重きが置かれているということです。
まさに悪しき習慣です。
スポーツ界では、一昔前までうさぎ跳びをしたり、練習中に水分を取らせなかったりしていました。
今ではこうした行為は科学的に意味がなく、むしろ膝を悪くしたり脱水症状になるということがわかっています。
どう考えても、これは問題でしょう。
こうした指導方法の背景には下の者にはとにかく痛めつけて練習をさせること、すなわち厳しく躾けることが美徳とされてきた日本の文化?習慣?にその背景があるように思います。
教育的観点からはあのデール・カーネギーが名著、「人を動かす」で言っているように、人は褒めて伸ばす方が効率よくその人の長所を伸ばすということが語られています。
彼の著書が1937年という時代に書き起こされていながら、いまだに幅広く世界的に支持されていることを考えるとやはりそこには何らかの深い意味があると思います。
厳しい環境が人を成長させる、という考え方自体は実際正しい部分も多いのですが、度を超える、例えばパワハラ・セクハラ・モラハラなどのレベルに行き着いてしまうと、尊厳を無視したやり方になってしまうと思います。
まさに私がいたような新興国や海外、といったこれまでの環境とは全く異なり、常識が通用しない環境に身を置きそこでこれまで考えもしなかった自分の強い側面や弱い側面に気づき、さらに可能性を引き出す、といったようなやり方とは異なる気がしてなりません。
人間には誰しも幸せになる権利があり、それを健康被害や心神耗弱といったことに追い詰めることは許されることではありませんし、もし周りにそのような行為をしている人を見かけたならば、とめてあげてください。
他人をそういう状態に追い込むということは自分自身も追い込んでいる場合があり、共に不幸になってしまいます。
また悪しき習慣というのは、癖になると言われており、自分がされた人はそれを後輩や目下の者に対してしてしまう、という考え方があります。
悪いことほど心の中で、恨みや怒り、憎しみと共にどんどん蓄積してしまうので、できる限り早くにその根は摘んでしまいましょう!あなたと周りの人々のより良い人生のために!
以上、タイ人でした。
サワディーカップ!